1129【ニュース】マイナス金利解除とは?日銀マイナス金利政策いつから?株価、為替、住宅ローン、不動産への影響は?

日銀のマイナス金利政策の解除が近づきつつある。早ければ2024年前半にも」とのニュースが流れました。


【Q】マイナス金利とは?いつから?
バブル崩壊後、日本ではデフレ不況が長期化。理論上は金利を低くすれば物価が上がりデフレから脱却できるので、日銀は1999年から「ゼロ金利政策」を導入。日本経済がなかなか改善しないため、短期金利の一部をゼロより低いマイナスにする「マイナス金利政策」を2016年から実施し現在に至ります。

【Q】今なぜマイナス金利解除?
ゼロ金利・マイナス金利政策の最大の目的は、デフレ(物価下落)からの脱却、すなわちインフレ(物価上昇)を起こすこと。日本は去年から値上げラッシュなど物価上昇が起きています(※全国消費者物価指数は直近19カ月連続で上昇率2.0%を超過する物価高が継続中)。国民は物価高で苦しんでいるのに、物価高を起こす政策を続けるのはおかしな話で、そろそろ解除すべきでは?との声が専門家からも出ています。

【Q】為替、株価はどう動く?
ゼロ金利・マイナス金利の解除や利上げは、理論上は「為替は円高」、「株価は下落」に作用します。ただ、日銀がマイナス金利を解除してもゼロ金利などその他の金融緩和は今後も続けることを強調すれば、仮に円高・株安が起きたとしても一時的であろうと思われます。

【Q】住宅ローン金利どうなる?
もし本当にマイナス金利もゼロ金利も解除して利上げを開始すれば、住宅ローンの変動型の金利が上がり始めます。不動産には逆風となりますし、変動型の住宅ローンを組んでいる人々にとっては金利負担が上がって返済額が増えますので家計を圧迫するおそれがあります。但し、来年急にゼロ金利解除や利上げまで実施する可能性は現時点では非常に低いと考えられています。マイナス金利を解除するだけなら影響は軽微でしょう。

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