サマリー
・根強い円安にサポートされ、ドル円は148円台で底堅さを維持している
・下値の焦点は10日線の維持、上値の焦点は148.80レベルの突破となろう
・10日線を下方ブレイクする場合は、21日線のトライを想定しておきたい
・上昇の局面では、レジスタンスゾーンのサポート転換が重要な焦点となろう
底堅さを維持するドル円
7日の外為市場は、円安優勢の展開となった。
この日のドル円(USD/JPY)は安値147.62レベルまで下落する局面が見られるも、根強い円安にサポートされ148円台を維持した。
ドル円、今日の見通しとチャートポイント
目先は10日線と148.80レベルの攻防が焦点に
年初からの根強い円安にサポートされ、ドル円(USD/JPY)は昨日、IG為替レポートで注目している10日線でサポートされた。一方、上値は148.80レベルを意識する状況が続いている。
今日の東京時間は148円をブレイクする局面が見られた。しかし、欧州タイムが近づくにつれてジワリと上昇し、148.80レベルをトライするムードにある。
148円台での攻防が続いていることを考えるならば、今日は10日線と148.80レベル、どちらの水準をトライしブレイクするのか?この点に注目したい
レジスタンスの攻防を制するまでは反落相場を警戒
通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、1か月と3か月のそれらに大きな変動は見られないが、若干ながらドルプットへ傾くムードにある。
昨日の反落が10日線で止められた状況は、今のドル円の地合いの強さを示唆しているが、上値トライの局面では、148.80レベルを突破しきれずにいる。
ドル円がこの水準を完全に突破し、かつ下で述べるとおり、レジスタンスの水準がサポートの水準へ転換する状況が確認されない限り反落相場、例えば148.80レベルや149円前後での反落相場を警戒しておきたい。
待ち構えるレジスタンスゾーン
一方、ドル円(USD/JPY)が上値をトライする場合は、148.80レベルの攻防が引き続き焦点となろう。
だが、今月5日に高値148.90レベルで上値が止められた経緯を考えるならば、149.00レベルがレジスタンスの水準として意識される可能性がある。
また、149.15レベルはIG為替レポートで注目しているフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。
これら上値の水準が、レジスタンスのゾーンとして意識される可能性がある。
ドル円が上で述べたレジスタンスゾーンを突破する場合は、さらなる上値トライのシグナルになり得る。
しかし、より確実に上値トライを予想するためには、148.80レベルや149.00前後がサポートの水準へ転換するのかどうか?この点を確認したい。
レジタンスゾーンをブレイクアウトした後の反落局面でこの状況(サポート転換)が確認される場合は、ドル円が再び150円台を目指す展開を想定したい。
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