ユーロ円
ユーロ円は、高値圏での保ち合いが長期化しており、下抜けた場合には大相場に発展するシナリオは描けると思う。日足では今月3日に下抜けて一気に下げ拡大するかと思わせるような動きがありましたが、一旦、元の保ち合いに戻りました。そして先週末また下限に差し掛かってきたところです。細かなチャート分析で言えば、重要ポイントは157円近辺~156円後半の水準。週明けはまずその水準での攻防が想定されます、もし下抜した場合、下落トレンド入りと判断されます。もしかすると大相場に発展する可能性も考えられます。理由は、8月後半以降の保ち合いにおいて蓄積された相場エネルギーが膨大だからです。
ユーロ円のこの相場エネルギーがそのまますべて下方に(円高方向に)噴出されると仮定するならば。。下落ターゲット143円という、値幅にして10円を超える下落の可能性が読み取れることになります。
●ポンド円
ポンド円については、重要ポイント181円台後半だったのですが、先週末時点でそれをわずかながら下回ってきたように読み取れます。ポンド円の現在の保ち合いは9月後半から始まっており、下落ターゲットはずばり177円。8月21日をピーク(終値186.5円)として、10月3日まで大きな下げがありましたが、この大きな背伸びの形状を捉えますと、下落ターゲットはこれまた177円が出ますので、二つの手法によるターゲットが重複する177円へ向かう可能性は比較的高いと言えるかもしれません。
さらにポンド円の場合、一般的なテクニカル分析の形状分析に当てはめてみれば、今年6月以降にヘッドアンドショルダーズの形状が出現しているように見えます。終値ベースで見るか、ザラ場ベースで見るかで多少の誤差はありますが、ネックラインがだいたい178~179円あたりに位置しており、この先、ネックラインを割り込む展開になった場合、ヘッドアンドショルダーズの定義を当てはめますと、下落ターゲットはざっと172~170円あたりが浮上します。
●まとめ
イスラエル、パレスチナ情勢により、欧州経済がダメージを受けることも想定され、事態が深刻化して、今まで全くシナリオになかった早期利下げ論まで出てくるなどすれば、上記のような大幅な下落(といっても、今年の急激な上げ幅を考えますと相応の下落)は、あり得ない展開ではないので、そのようなリスクシナリオも頭に入れておくことは必要ではないかなと思います。ゆうじさん、ありがとうございました。
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